館内概略

各施設の特色と説明



亀井温故館は、大きく3つに分けることができます。

1つめは博物館施設である「温故館」。メインの建物になります。亀井家ゆかりの品々や津和野に関する資料が展示されています。

2つめは築100年を越える「別邸」。隣接する茶房もその一部で、当時の生活様式を伝える建造物となっています。

そして3つめは癒やしの場である「庭園」。池のある庭はめずらしく、他とは違う趣を引き出しています。新緑や紅葉の季節は、より鮮やかな彩りになります。

これら3つの特色ある空間の調和と融合、それが亀井温故館です。





温故館

1階では、400年にわたって亀井家に継承されてきた重宝・諸道具、いわゆる大名道具類を中心にすえ、武具・古文書・美術工芸品・有形民族資料といった貴重な資料を展示しています。

2階は、13代茲明伯爵が明治中期にヨーロッパで収集した染織デザインの数々、および日清戦争で使用したカメラがあります。

中2階から津和野川が臨め、ひとときの清涼感を享受できます。

いずれも単なる壮麗さに留まらず、知的好奇心を呼び起こす構成となっています。




別邸・茶房

明治中期に建てられた当時を代表する日本家屋です。すでに100年を越えており、歴史の重みを建造物から感じ取ることができます。

保存の目的があるため、座敷内部には上がれませんが、間取りや細部の意匠をご覧になれます。

また、続きに茶房である知新館があり、こちらにも展示スペースがあります。

現在、茶房はセルフサービスで飲み物とお菓子を無料で提供しておりますので、旅の歓談の場としてご利用ください。




庭園

鶴をかたどった池を中心とした作りで、周りを一巡できる回廊式の庭園です。

なだらかな起伏になっており、隅の東屋から城山にある石垣が眺望できます。本HPのトップページにある風景画の構図にもなっています。

別邸の縁側に座って、水の流れる音を聞きながらのんびりと時間を過ごすのも情趣ある楽しみ方です。